ICC、元大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏の医療検査を決定
ロドリゴ・ドゥテルテ
– 国際刑事裁判所(ICC)は、元大統領が裁判を受ける能力があるかどうかを判断するための医療検査を命じました。
元大統領ドゥテルテ氏の起訴内容確認のための公聴会は、彼の弁護士であるニコラス・カウフマン氏が「裁判を受ける能力がない」と主張したため延期されました。
英国・イスラエルの弁護士であるカウフマン氏は、80歳の元大統領が「認知障害」に苦しんでいると主張しました。
カウフマン氏によれば、ドゥテルテ氏は出来事や場所、さらには家族のメンバーを覚えていないとされています。弁護士は、マルコス・ジュニア政権が彼の依頼人の一時帰国を許可することを望んでいると述べました。
しかし、
ICCは最近、元大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏の一時釈放請求を却下する決定を下しました
ドゥテルテ氏の陣営は以前、ICCに対してすべての法的手続きを無期限に延期するよう求めていました。一方で、
ICCの検察側は、元大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏が裁判を受ける能力があるかどうかを確認するために、3人の医療専門家による検査を求めました
。彼らは、法医学精神科、神経心理学、行動神経学の専門家を提案しました。
ICCによれば、裁判を受ける能力は特定の医療状態に依存するのではなく、被告が手続き上の権利を効果的に行使できるかどうかにかかっています。
報告書
に基づき、予後を考慮した上で、ドゥテルテ氏の医療状態に対処するために特別な措置や調整が推奨されるかどうか、起訴内容確認のための公聴会を含む予備審問手続き中に検討されています。
副大統領サラ・ドゥテルテ氏は以前、彼らの父親がオランダのハーグにあるICCの拘置施設でクリスマス休暇を過ごすことになるとすでに予想していると述べました。ダバオの議員である
パオロ・ドゥテルテ氏は、元大統領の一時釈放請求を却下したICCの決定に失望を表明しました。
【用語解説】
– 国際刑事裁判所(ICC):国際的な重大犯罪を裁くために設立された国際機関。
– 認知障害:記憶や思考、判断力などの認知機能に影響を及ぼす障害。
– 起訴内容確認:被告に対する起訴内容を確認し、裁判を進めるかどうかを判断する手続き。