首都圏外でも大地震の可能性、警戒を呼びかけ

「ビッグワン」はメトロマニラ以外でも発生する可能性があるとフィボルクスが発表

フィリピン火山地震研究所(フィボルクス)は、メトロマニラ以外でも「ビッグワン」と呼ばれる大地震が発生する可能性があると警告しました。

フィボルクスは、マグニチュード7.9から8.2の強力な地震がメトロマニラ以外でも発生する可能性があると国民に再度注意を促しました。

フィボルクスのテレシト・バコルコル所長によれば、「ビッグワン」に関する準備や議論は主にメトロマニラの西バレー断層に焦点を当てていますが、他の地域でも同様に破壊的な地震のリスクがあると述べています。

彼は、首都が国の政治的・経済的中心地であるため、注目が集まりがちですが、より大きな潜在的脅威を抱える地域もあると説明しました。

フィボルクスの関係者は、西バレー断層だけが心配すべきものではなく、フィリピン全土には他にも多くの主要な断層線が存在し、大規模な災害を引き起こす可能性があると強調しました。

バコルコル所長は、どこに住んでいても地震への備えを真剣に考えるよう国民に呼びかけました。フィリピンのどこでも大きな地震が発生する可能性があることを忘れないようにと強調しました。

「だからこそ、全てのフィリピン人が準備をする必要があります。メトロマニラだけでなく、どこでも大きな地震が起こり得るのです。」

フィボルクスと科学技術省(DOST)は、これらの脅威をよりよく理解するために、継続的な研究と監視が行われていると国民に保証しました。

また、地方政府や地域社会に対しても、災害への備えを強化し、人々が情報を得て準備を整えるよう奨励しています。

【用語解説】
– フィボルクス(PHIVOLCS):フィリピン火山地震研究所の略称で、地震や火山活動の研究と監視を行う政府機関。
– 西バレー断層:メトロマニラを通る主要な断層で、大地震の発生が懸念されています。


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