115年の歴史を持つ聖パウロ宣教会(MSSP)は、初のフィリピン人司祭の叙階という歴史的な節目を迎えました。
マルコ・カバトゥアンド神父は、10月18日にブラカン州メイカウヤン市のバランガイであるマルハカンにあるサン・イシドロ・ラブラドール教区教会でのミサ中に叙階されました。
この儀式は、マロロスのデニス・ビリャロホ司教が司式し、カバトゥアンド神父の同僚や家族、友人が参加しました。
11年間の養成期間を経た新司祭は、自身の叙階を「信仰、希望、愛の中で共に歩んでくれたすべての人々への感謝」と表現しました。
「私の養成期間は終わりましたが、これは司祭職の中での新しい発見、新しい出会い、そして神の恵みの新しい奇跡の始まりに過ぎません」と彼は述べました。「どうか私が常に謙虚な心、聞く耳、そして喜びに満ちた魂で奉仕できるように祈り続けてください。」
彼はまた、司祭職の賜物は「生涯にわたる使命の始まりに過ぎない」とし、信者たちに「自分たちの召命に忠実であり続け、神が託した使命に熱心であるように」宣教師たちのために祈るよう求めました。
この祝賀には、地域全体からMSSPの指導者やメンバーが集まり、会の総長であるマーティン・ガレア神父やMSSPベトナム・フィリピン管区の管区長であるヘクター・アタード神父も参加しました。
この叙階は、フィリピンにおけるMSSPの宣教活動25周年とも重なりました。2週間前には、ベトナムで初のベトナム人司祭の叙階も祝われました。
「そして今、ここで初のフィリピン人です」とガレア神父は述べました。「私たちは本当に祝福されていると感じています… [たとえ] 小さな島で生まれた小さな会であっても、主は私たちの共同体に新しい命をもたらす若いメンバーを与え続けてくださいます。」
「私たちはますます多くの召命を期待しています。多くの人々が感動を受け、勇気を持って『はい』と言えるようになることを期待しています」と彼は付け加えました。
1910年にジョセフ・デ・ピロ師によってマルタで設立されたMSSPは、1999年にフィリピンでの宣教を開始し、当初はフィリピン工科大学の教区やキャンパスでの活動に従事していました。
フィリピンの宗教的召命の強い可能性を認識し、2007年に国際養成所を設立し、2009年に正式に開所しました。2010年までに地元での養成がニュー・マニラで始まり、初のフィリピン人司祭の叙階への道が開かれました。
【用語解説】
– MSSP(聖パウロ宣教会):1910年にマルタで設立されたカトリックの宣教団体。
– バランガイ:フィリピンの最小行政単位で、地区や村を指します。
– ジョセフ・デ・ピロ:MSSPの創設者であるカトリックの聖職者。