『ティノ』、フィリピンで1人の命を奪い、ベトナムへ向かう
台風カルマエギが火曜日にフィリピン中部を通過し、シラゴ、南レイテ、フィリピンで被害を受けた家屋が廃墟となっています。
カルマエギ、フィリピン名ティノは、火曜日の早朝に上陸した際、持続風速150キロメートル毎時、最大瞬間風速205キロメートル毎時を記録し、水曜日までにビサヤ諸島地域を通過し、南シナ海へ抜けると予測されています。
国家災害機関によると、ビサヤ地域全体、南ルソンや北ミンダナオの一部を含む数万人の住民が避難し、1人が死亡したと報告されています。
国家気象庁PAGASAは、「ティノとシアーラインの組み合わせにより、ビサヤ地域およびその周辺で大雨と強風が発生している」と述べました。
「地形との相互作用により、ティノはビサヤを横断する際に若干弱まる可能性がありますが、国内を通過する間は台風の強度を維持する見込みです」とPAGASAは朝の速報で述べました。
影響を受けた地域への160便以上のフライトがキャンセルされ、海上にいる人々には直ちに最寄りの安全な港に向かい、港に留まるよう勧告されました。
PAGASAは、ミンダナオの一部を含むフィリピン中部の沿岸および低地のコミュニティで、3メートルを超える「生命を脅かす、破壊的な高潮」の高いリスクがあると警告しました。
ベトナム政府も火曜日に、カルマエギの影響に備えて最悪の事態に備えていると述べました。
台風は木曜日の夜にベトナム中部地域に上陸する見込みで、過去1週間で少なくとも40人が死亡し、6人が行方不明となった豪雨による洪水の被害を受けた地域です。
「これは非常に強い台風で、東海に入った後も勢力を増しています」と政府は声明で述べ、南シナ海を指しました。
カルマエギは、毎年平均20の熱帯低気圧に見舞われるフィリピンが、最近の地震や厳しい気象現象を含む一連の災害から回復している最中に発生しました。
9月には、スーパー台風ラガサ(現地名:ナンド)が北ルソンを横断し、猛烈な風と豪雨をもたらし、政府の業務や授業の停止を余儀なくされました。
【用語解説】
– PAGASA(パガサ):フィリピン大気地球物理天文局。フィリピンの気象予報機関。
– シアーライン:異なる風向きや風速の風が交差する境界線で、天候に影響を与えることがあります。
– 南シナ海:東南アジアに位置する海域で、フィリピンやベトナムなどが面しています。