台風ティノの影響で、ビサヤ地方とミンダナオ地方のいくつかの地域では停電が続いております。
フィリピンの一部を襲った台風ティノの影響で、ビサヤ地方とミンダナオ地方のいくつかの地域では、数日経った今もなお停電が続いており、電力線の損傷や送電システムの混乱が残されております。
フィリピン国家電力網公社(NGCP)によりますと、5本の送電線が依然として使用不能であり、2本が部分的に復旧しているとのことです。影響を受けている地域には、レイテ、セブ、ネグロス・オクシデンタル、アンティーケの一部が含まれており、多くの家庭が引き続き電力の中断に耐えております。
レイテとビリランでは、オルモック–サン・イシドロ線とオルモック–バイバイ69kV線が部分的に再接続され、一部の町に限られた電力が供給されております。しかし、完全な復旧がまだ完了していないため、住民には電力の節約が呼びかけられております。
また、NGCPは3本の138kV送電線と1本の230kV送電線が依然として運用されておらず、いくつかの州で広範囲にわたる停電を引き起こしていると報告しております。
強風や豪雨によって倒された送電線やタワーを修理するために、電線工や技術チームが派遣されております。倒木や洪水、土砂崩れが主要地域へのアクセスを妨げているため、復旧作業は困難を極めております。
これらの障害にもかかわらず、NGCPは影響を受けた地域にできるだけ早く電力を復旧させるため、24時間体制で作業を続けていると保証しております。
台風ティノの影響は続いておりますが、影響を受けた住民のレジリエンス(※回復力)は明らかです。暗闇と不便さにもかかわらず、コミュニティは電力が完全に復旧し、通常の生活が徐々に戻ることを希望しております。
【用語解説】
– NGCP(フィリピン国家電力網公社):フィリピンの送電網を管理する公社。
– レジリエンス:困難に対する回復力や適応力を指します。