イタリアのアーティストが18金のトイレをオークションで7億ペソで販売
18金で作られた完全に機能するトイレが、アメリカ合衆国でのオークションで驚くべき7億ペソで販売されました。
この珍しいアート作品は、イタリアのアーティスト、マウリツィオ・カテランによって制作されました。彼は大胆でしばしば挑発的な作品で知られており、壁にバナナをテープで貼り付けたアート作品もその一例です。
この金のトイレは、ニューヨークのサザビーズのオークションで出品され、その職人技だけでなく、印象的なメッセージでも世界中の注目を集めました。
オークションは約1,000万ドルから始まりました。重さ101キログラムの18金で作られたこのトイレは、単なるアート展示ではなく、完全に機能する設備です。
カテランはこの作品に「アメリカ」と名付けました。この名前は、富、贅沢、そして社会に存在する多くの社会的・経済的対比を象徴しています。彼はこの作品を通じて、特権や不平等、そして贅沢が時に遊び心を持って極端に追求されることについての議論を喚起しようとしました。
このトイレはもともと個人のコレクターが所有しており、カテランが2016年に制作した2点のみの作品のうちの1つです。もう1つのバージョンは、ニューヨークのグッゲンハイム美術館で展示され、訪問者が一時的に使用することも許可されていたことで有名になりました。
当時、美術館はこの作品を当時のアメリカ大統領ドナルド・トランプ氏に貸し出すことをユーモラスに提案し、この作品の風刺的な側面にさらに層を加えました。
しかし、2つ目の金のトイレは、その後イギリスのブレナム宮殿で展示されていた際に盗まれ、劇的な状況の中で姿を消しました。未だに発見されておらず、この作品の物議を醸す遺産にさらなる一章を加えています。
【用語解説】
– サザビーズ:世界的に有名なオークションハウスで、芸術品や貴重品の競売を行っています。
– グッゲンハイム美術館:ニューヨークにある現代美術を中心とした美術館。
– ブレナム宮殿:イギリスにある歴史的な宮殿で、世界遺産にも登録されています。