キアポ教会、信者に思いやりの回復を呼びかけ
マニラにあるイエス・ナザレノの小バシリカおよび国立聖堂、通称キアポ教会の司祭は、信者に対し「真の思いやりの心」を取り戻すよう呼びかけました。この美徳は社会で徐々に失われつつあると彼は述べています。
11月26日にクネタ・アストロドームで開催された第1回全国バランガイ会議で、ラモン・ジェイド・リクアナン神父は、来年の「トラスラシオン」(イエス・ナザレノの像の年次行列)の際に、他の信者を助けるよう参加者に奨励しました。
「もし私たちが本当に思いやりを持っているなら、特に弱い人々にイエス・ナザレノを見せるべきです」とリクアナン神父は述べ、「真の信者」は像を遮るのではなく、他の人々が彼に出会えるよう導くべきだと強調しました。
また、公共生活における思いやりの欠如、特に腐敗についても懸念を示しました。「私たちの人々への思いやりは、公的資金からの個人的な利益を防ぎます」と彼は述べました。
リクアナン神父は、人生の苦難に悩む人々に、苦しみの中でも復活の象徴であるナザレノに希望を見出すよう促しました。
さらに、困難な時期でも悪行に屈しないよう信者に注意を促しました。「私たちは一時的な快適さや悪行のために魂を売り渡してはなりません」と彼は述べました。
全国のバランガイから約4,000人の信者がこの会議に参加し、リクアナン神父が主導するミサで開会し、聖体の展示と祝福で締めくくられました。
【用語解説】
– トラスラシオン: イエス・ナザレノの像を運ぶ年次行列。
– バランガイ: フィリピンの最小行政区画、地区。
– クネタ・アストロドーム: マニラにある多目的アリーナ。