クリシングでカガヤンの千世帯避難

カガヤン州では、猛烈な熱帯低気圧クリシングによる豪雨がいくつかの町で深刻な洪水を引き起こし、約1,000世帯が避難を余儀なくされました。

2025年7月19日(土)の朝、カガヤン州災害リスク削減管理局(PDRRMO)は、猛烈な熱帯低気圧クリシングの影響で約945世帯、3,000人以上が避難したと発表しました。

その前日、多くの地域で連続した強い雨が降り、特にバガオのような場所では、川が氾濫し鉄砲水が発生しました。シティオ・マルス、バランガイ・ハシエンダ・インタルでは、住民が共有したビデオに、洪水が家々を襲う様子が映っていました。

ある家の中では水が膝の高さに達し、家族は急いで避難し、持ち出せるものを救おうとしました。

いくつかの道路が冠水し、複数の橋が通行不能となりました。影響を受けたのは、タラン、アガマン・プロパー、バグノット、サン・イシドロ-タイタイ、ビタグ・ペケーニョ、モカグの橋です。

洪水が引き始めると、地元当局はすぐに泥やがれきを除去し、道路や橋を再開通させる作業を開始しました。しかし、シティオ・マルス橋へのアプローチは軽微な損傷を受けました。

カラヤンでは天候が改善し始めていますが、安全対策として当局は漁師が海に出ることをまだ許可していません。

最新の報告によると、カガヤンの9つの町にわたる33のバランガイ(※)で洪水が発生しました。また、スタ・プラクセデスでは地滑りが発生し、カブガオ道路の一部が覆われました。通行を回復するための除去作業が進行中です。

トゥゲガラオ市では、最近の豪雨にもかかわらずカガヤン川の水位は通常の範囲内にありますが、隣接する州からの水の流入によって上昇する可能性があるため、当局は注意深く監視しています。

全体として、通信回線と電力は安定しており、被災地全体で被害評価が行われています。

別の報告では、セブ市が大規模な洪水のために災害状態に置かれているとされています。

【用語解説】

– バランガイ(Barangay): フィリピンの最小行政区画で、日本の「町」や「村」に相当します。