フィリピンの台風エモン弱まるも警報継続

PAGASAは、フィリピンの熱帯低気圧「エモン」についての最新の情報を発表しました。これにより、いくつかの地域で熱帯低気圧風警報のシグナル1と2が発令されています。

「クリシン」、 「ダンテ」、そして「エモン」は、南西モンスーンまたはハバガット(※)と共に、ここ数日でフィリピンに大きな影響を与えました。その結果、授業や仕事の中止が相次ぎ、木曜日の時点で全国で40の都市と自治体が災害状態に置かれました。

「クリシン」と「ダンテ」はすでにフィリピン責任区域(PAR)を離れましたが、「エモン」はまだPAR内にあります。フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)の最新情報によれば、「エモン」はすでにバブヤン諸島の近くを通過し、時速40 kmで北北東に向かってバタネスに接近しています。

午後4時の時点で、熱帯低気圧の中心はバタネスのサブタンの沿岸水域(北緯20.3度、東経121.9度)に位置しています。中心付近の最大持続風速は時速85 km、最大瞬間風速は時速115 km、中心気圧は992 hPaです。

熱帯低気圧風警報が発令されています。

シグナルNo. 1

シグナルNo. 2

予報によれば、「エモン」は北北東に向かって加速し、7月26日朝にはPARを抜ける見込みです。その間に弱まると予想されています。一方で、熱帯低気圧「クロサ」はまだPARの外にあり、気象局はこれを引き続き監視しています。

強化された南西モンスーンにより、以下の地域では強風からガル風までの突風が予想されます。

【用語解説】

– ハバガット(Habagat): フィリピンでの南西モンスーンの呼称で、特に雨季に強い風と雨をもたらす。